専攻紹介

基本理念

音楽表現コースでは、音楽に関する専門的知識、技法及び技能を身につけます。そして児童・生徒の音楽活動を通じた情操教育の醸成や、音楽による地域の文化意識向上のためのイベントの企画・運営、さらに音楽教材の開発などを通して、学校、家庭、地域、社会と連携・協働し、音楽教育に関わる課題解決に取り組む人材の育成をめざします。

求める学生像

  • 芸術に興味・関心を持ち、教育及び芸術文化の発展に幅広く貢献したい人
  • 音楽分野で修得した専門領域の高度な表現能力を活かして、地域社会や学校教育現場で指導力を発揮したいと志す人
  • 優れたコミュニケーション能力を有し、他の人々と協働し、多様な教育課題を解決したいと志す人
  • 教育や社会における芸術表現の在り方について、実践的かつ持続的な活動を通して探求できる人
  • 複雑化した現代社会において、人間らしく生きるための糧となる芸術の本質を追求・理解したい人

カリキュラム

音楽の基礎力の習得

「音楽専門実技」を中心に「ピアノ」「歌唱表現の基礎」「管弦打楽器」といった基礎的な実技科目や「作曲理論」「音楽学」「芸術表現文化論」等の理論科目を通して音楽の基礎能力を身に付けます。

主な授業

  • ダイバーシティと人権
  • ICT基礎 a・b
  • 教育基礎セミナー
  • 教育協働概論 Ⅰ・Ⅱ
  • 芸術表現文化論
  • 音楽専門実技 ⅠA・ⅠB
  • 教育総論

芸術と社会での教育協働活動との関わりを学ぶ

芸術表現能力をさらに高めるとともに「社会芸術教育協働活動基礎演習」や「課外活動指導法(音楽)」等で、芸術がどのように学校や社会での教育協働活動に関われるかを学び、実践していきます。

主な授業

  • メディア・リテラシー演習
  • アクティブ・ラーニング入門
  • 社会芸術教育協働活動基礎演習
  • 課外活動指導法(音楽)
  • 音楽専門実技 ⅡA・ⅡB
  • 学校安全

芸術を社会でどう発揮するのかを企画や運営から考える

専門能力を学校や社会で発揮するために、「社会芸術教育協働活動・音楽」で様々な企画や運営を自ら考えアプローチします。「ピアノ指導法プロジェクト演習」でも問題解決型授業により指導力と人間力を高めていきます。

主な授業

  • 教育コラボレーション演習
  • 社会芸術教育協働活動・音楽
  • ピアノ指導法プロジェクト演習
  • 音楽専門実技 ⅢA・ⅢB
  • 室内楽 ⅢA・ⅢB
  • 指揮法

4年間の集大成として演奏会を実施

今日的課題の解決に関わる教育プロジェクト演習を通して教材の開発や多様性理解について学び、学校や社会との協働力を高めます。また4年間で修得した高度な専門能力を公開演奏会で披露します。

主な授業

  • 音楽教材創作プロジェクト演習
  • 音楽専門実技 ⅣA・ⅣB
  • 障害を越える音楽
  • デジタルミュージック教材開発プロジェクト演習
  • Orchestra ⅣA・ⅣB
  • 卒業研究

取得できる免許

  • 中学校教諭一種(音楽)
  • 高等学校教諭一種(音楽)

  • 卒業要件以外の単位を併せて修得することによって取得できる教員免許状。

主な留学先

フランス
エコールノルマル音楽院
ルーアン大学教員養成課程
ドイツ
フライブルク音楽大学
リューベック音楽大学
ハンブルク演劇音楽大学
マンハイム音楽大学
エッセン・フォルクヴァング芸術大学
フリードリッヒ・アレクサンダー大学エアランゲン=ニュウルンベルグ
スイス
チューリッヒ芸術大学
オーストリア
モーツァルテウム音楽大学
ウイーン国立音楽大学
イタリア
ピアチェンツァ ジュゼッペ ニコーリーニ音楽院
ハンガリー
リスト音楽大学
アメリカ
サンフランシスコ音楽院
南カリフォルニア大学映画音楽作曲学科

卒業後イメージ

文化振興系公務員・団体職員、芸術教材開発企業、演奏家、作・編曲家、
楽器講師、音楽の指導者、楽器販売業、教育サービス企業、中学校教諭、
高等学校教諭など

教員紹介

専任教員

  • 教授 声楽
    玉井 裕子 Hiroko TAMAI

    研究内容
    • 声楽

    大阪教育大学特設音楽課程声楽専攻卒業、同大学院修了。イタリア国立A・ボイト音楽院(通称パルマ音楽院)修了。イタリア語による声楽作品および日本歌曲の研究・演奏活動を行う。
    安則和子、上畠力、R.Crosatti、G.Vighi、M.Conatiの各氏に師事。現在、大阪教育大学教授。

    COMMENT

    声楽のレッスンでは楽曲理解に加えて「自身の身体を自在に操る」事を学びます。その第一歩が「呼吸」と「姿勢」についての正しい理解と実践です。歌声が上手く出せないという方の中には「姿勢」を直しただけで声が出やすくなった人もいます。その修正は地道で、簡単なようで思うようにならず、時間と忍耐力を必要とします。更に加えて「発声」と「発音」が「音程・リズム」に連動しなければなりません。これら以外にも習得すべきことは山ほどあります。その一つ一つを確実に身に付け、自由に伸びやかに、歌うことを満喫しましょう。

  • 教授 フルート
    中務 晴之 Haruyuki NAKATSUKASA

    研究内容
    • フルート
    • オーケストラ
    • 室内楽

    大阪生まれ。11歳よりフルートを始め、川口勝治郎氏に師事。その後東京芸術大学音楽学部にて川崎優氏に、同大学大学院にて吉田雅夫、金昌国氏の各氏に師事する。1979年、80年アメリカ2大音楽祭のひとつであるアスペン音楽祭に参加。同音楽祭主催の全アメリカ管楽器コンクール第2位入賞、リサイタルを催す。その後N響、都響らのメンバーからなる東京チェンバーグループのメンバーとして活躍する。1983年よりドイツ国立フライブルグ音楽大学に留学、ウィリアム・ベネット氏に師事し、アシスタントを務める。1986年より神奈川フィルハーモニー管弦楽団に在籍、東京にてはじめてのリサイタル催し好評を博す。また現代作曲家の新作の演奏にも力を注ぎ、その功績を認められて2003年、日本の音楽、特別奨励賞を受賞。ピアニストとしてもマクサンス・ラリュー、ウィリアム・ベネット他各氏と共演している。1987年より活動拠点を大阪に移し、大阪教育大学、大阪音楽大学で後進の指導にあたる一方、これまで13回のリサイタルを催す他、ソロ及び室内楽の演奏活動を盛んに行っている。1993年「中務晴之フランク・フルートソナタ」CDを、また2006年、大好評を博した10回目のリサイタルのライブ録音CDをリリースする。2017年5月19日、自身の還暦を記念してザ・シンフォニーホールにて還暦記念スペシャルコンサートを開催、教え子200名によるフルートオーケストラと共演し感動的なステージを飾った。これまでに日本音楽コンクール、日本木管コンクール、全日本学生音楽コンクール、宝塚ベガコンクールなどの審査員を務める。
    現在、大阪教育大学教授、大阪音楽大学講師、日本フルート協会常任理事。

    COMMENT

    フルートの実技はもちろんのこと、他の楽器とのアンサンブルや室内楽、オーケストラ等で
    音楽をすることの喜びを味わいましょう。大学は専門性を高めながら自分自身を見つめ、
    高みを目指す場です。皆さんのこの活動を全力でサポートしていきます。

  • 教授 作曲
    北川 文雄 Fumio KITAGAWA

    研究内容
    • 作曲
    • ソルフェージュ

    大阪教育大学特別教科(音楽)教員養成課程作曲専攻卒業。同大学院修了。物部一郎、野田千秋の各氏に師事。これまでに4回の作品展を行う他、国内外で声楽曲、ピアノ曲、室内楽曲等を発表する。平成10年、女声合唱曲「にじ」(まど・みちお詩)が全日本合唱コンクール課題曲に選出。平成14年と平成23年に全日本おかあさんコーラス全国大会において自作品を指揮。著書:混声小品集『白色白光』、『21世紀創作歌曲の会「まほろば」歌曲集第1集』(いずれも共著)等。現在、大阪教育大学教授。21世紀創作歌曲の会「まほろば」、茨木新作音楽展運営委員会、関西現代音楽交流協会各会員。

    COMMENT

    作曲専攻では古今の豊富な音楽作品の分析を基に、様々な楽曲スタイルに通じる作曲の基礎技法をしっかりと学びます。更には学生一人一人の個性溢れる新作の創造と演奏分野の学生との協働による作品発表会を目標に研究していきます。音楽表現コースであなたの作品を響かせてみませんか!!

  • 教授 トランペット
    神代 修 Osamu KUMASHIRO

    研究内容
    • トランペット
    • オーケストラ
    • 室内楽

    1987年第4回日本管打楽器コンクール第1位。東京文化会館推薦オーディション合格。 1988年第57回日本音楽コンクール第2位(1位なし)。併せて松下賞受賞。 1990年東京フィルハーモニー交響楽団入団(96年まで副首席奏者)、東京藝術大学卒業。読売新聞社、ヤマハの両新人演奏会に出演。1992年プラハの春国際コンクール特別賞受賞。 1994日本トランペット協会常任理事就任(2012年まで)。国際交流基金の助成により、ソリストとしてエクアドル国立交響楽団定期演奏会に出演し、キト音楽院にも講師として招かれる。
    1995年安田生命クオリティオブライフ文化財団奨学生として、ウィーン国立音楽大学に留学(~97年)。帰国後ソロ活動以外にも様々なジャンルでの活動を始め、NHK・FMリサイタル、同名曲リサイタルに出演、ソロCD「ジェントル・ストリーム」をはじめ10タイトルをリリースし好評を博す。2002年より(財)地域創造「公共ホール音楽活性化事業」登録アーティストとして、各地で地域に密着した演奏活動を行なう。2004年文化庁特別派遣芸術家在外研修員として同年12月より再渡欧、E.H.タール、G.カッソーネの各氏に師事し、時代楽器の奏法の修得及び資料の収集を行なう。「空白の時代」とされてきた19~20世紀の知られざる国内外のトランペット作品を発掘、出版活動は専門誌でも取り上げられ、海外からも注目が集まっている。日本音楽コンクール、日本管打楽器コンクール審査員を歴任。現在、大阪教育大学教授、洗足学園音楽大学客員教授、大阪音楽大学大学院非常勤講師、関西トランペット協会常任理事。山岡トロイメライ音楽財団選考委員。これまでに、津堅直弘、杉木峯夫、故中山冨士雄、A・ホラーの各氏に師事。ラ・トロンバの会、なぎさブラスゾリステン、トランペット・カルテットT-Bros.七吹神喇叭倶楽部主宰。

    COMMENT

    トランペットを吹いていれば「良い奏法」を身につけたい、と誰もが感じたことがあると思います。では「良い奏法」とは何か、具体的に考えた事はありますか?トランペットにおいて、その答えは「美しい音で、広い音域を、長時間吹ける奏法」と定義できます。
    トランペット奏法の三大要素はブレスコントロール、アンブシュア、タンギングで、漢字に直せば「息、唇、舌」の三つに集約されるのです。この三要素について徹底的に学び、合理的な奏法を手に入れましょう。そして教則本に取り組んで練習法を学び、「教えられる人」になる為のスキルを身につけてもらいます。本学ではその他にも一年を通じて室内楽、オーケストラの授業を活発に行なっている為、演奏スタイルを身につけ、アンサンブル能力を高める事も期待できます。

  • 准教授 ピアノ
    岡本 麻子 Mako OKAMOTO

    研究内容
    • ピアノ
    • 演奏表現

    桐朋女子高等学校音楽科卒業。竹内啓子、故井上直幸の各氏に師事。その後、渡独。フライブルグ州立音楽大学、同大学院、ケルン音楽大学演奏家資格コースを最優秀で修了。その間、ミシェル・ベロフ、ディーナ・ヨッフェ、パーヴェル・ギリロフの各氏のもとで研鑚を積む。これまでに、東京音楽コンクール(第1位)、エピナール国際ピアノコンクール(第1位)、ケルン・ショパン国際ピアノコンクール(第1位)、ロン・ティボー国際音楽コンクール(第6位)、エリザベート王妃国際音楽コンクールにてファイナリスト・ディプロム賞など、国内外の主要国際コンクールにて数々の賞を受賞。2007年にはパリで開催されたメシアン国際現代音楽ピアノコンクールにて第3位に入賞、併せて「幼子イエスに注ぐ20のまなざし」のベスト賞を受賞し、ガラ・コンサートにてファイナリストの中からただ一人抜擢され、「異国の鳥たち」をピエール・ブーレーズ指揮、アンサンブル・アンテルコンテンポランと再共演し大絶賛された。2008年には、メシアン生誕100周年記念として、「幼子イエスに注ぐ20のまなざし」全曲リサイタルを東京、大阪と開催、大成功を収めた。これまでに、仙台フィル、日本フィル、アンサンブル神戸、大阪フィル、大阪交響楽団、読売日本交響楽団、東京交響楽団、韓国・仁川フィルハーモニー、ロレーヌ・フィルハーモニー、フランス国立放送管弦楽団、ベルギー国立管弦楽団等のオーケストラと共演。これまでにソロ、室内楽を含め6枚のCDをリリース。ドイツにて録音された「ドビュッシー練習曲集」は、ドイツのラジオで放送されるなどヨーロッパの専門誌にて5つ星の高評価を獲得している。日本では、2011年「Visionari Pianism~幻想的ピアニズム」、2015年「メシアン:幼子イエスに注ぐ20のまなざし全曲」、2022年「ステップ・トゥ・バッハインヴェンション」を全国リリースし、いずれも各メディア、雑誌等で高い評価を受けている。現在、京都市立芸術大学非常勤講師、大阪教育大学芸術表現専攻音楽表現コース准教授。

    COMMENT

    ピアノは両手両足をふんだんに使い、多彩なハーモニーを持ち、オーケストラをも一人で演奏できる楽器です。作品の様式や分析のもと、表現力とイメージ力を磨き、そして多くの音、響き、音色の変化を聞き分ける耳を鍛え、 作品の魅力を思う存分出せていけるようなアーティストを目指し、表現する喜びと感動を一緒に味わい学んでいきましょう!

  • 准教授 ピアノ
    山畑 誠 Makoto YAMAHATA

    研究内容
    • ピアノ
    • 演奏表現

    兵庫県立西宮高等学校音楽科を経て、東京芸術大学を卒業。その後ドイツヘ渡り、ワイマール・リスト音楽大学卒業、ドレスデン国立音楽大学大学院修了(国家演奏家資格試験合格)。さらに、スイスにてチューリッヒ音楽大学大学院修了。国内のコンクールで入賞を重ね、留学中には第3回スペイン音楽国際ピアノコンクール第3位(マドリード、スペイン)、第19回ポルトー国際ピアノコンクール第4位(ポルトー、ポルトガル)、その他多数の国際ピアノコンクールでファイナリストとなる。また、ピアノトリオ(Vn坪井悠佳氏、Vcジュリアン・キルヒェンマン氏)で参加した第3回ミネルビオ国際室内楽コンクール(ミネルビオ、イタリア)にて第1位となる。これまでに、H.フランチェシュ、D.カイザー、L.ベルマン、R-D.アーレンス、K.シルデ、植田克巳、渡辺健二、田中修二、林敦子の各氏に師事。マスターコースにて、R.ケーラー、A.ウゴルスキー、A.ヴァルディ、L.モラレス各氏に師事。歌曲伴奏法を、L.ベッツェル、H.アドルフセン、D.フエッター各氏に、ジャズピアノをC.ヴィーゼンダンガー氏に、作曲を藤原嘉文氏に師事。帰国後は関西中心に活動をしており、各地でのソロリサイタルや室内楽コンサートなど、積極的に演奏活動をおこなっている。平成22年度神戸市文化奨励賞受賞。現在、大阪教育大学准教授、神戸女学院大学非常勤講師。

    COMMENT

    ピアノは誰でも音を出せます。しかし誰でも出せる音ではなく、ピアニストの音で演奏できるようになりましょう。ドイツ音楽を中心に、フランス、ロシア、スペイン、イタリア、その他様々な音楽をともに研究していきます。

  • 外国人教師 指揮
    ヤニック・パジェ Yannick PAGET

    フランス人音楽家。パリ国立高等音楽院(CNSMDP)で指揮およびパーカッション、作曲を学び卒業。2005年に指揮者佐渡裕氏から要請を受け、兵庫芸術文化センター管弦楽団(PAC)の客員指揮者として来日。以降、国際的に指揮者、作曲家として活躍。

    幅広いレパートリーに渡って、叙情的な交響曲の作品を習得し、フランスにおいてはピカルディ管弦楽団、コンセールラムルー、 フランス青年オーケストラ、ヨーロッパではシチリア交響楽団、 ブラソフフィルハーモニー管弦楽団、そして日本においては大阪教育大オーケストラ、関西シティフィルハーモニー交響楽団、伊丹シティフィルハーモニー管弦楽団、兵庫芸術センター管弦楽団、堺フィルハーモニー交響楽団、さらにはアジア圏内では台北市立交響楽団で指揮を行う。2008年より、大阪教育大学にて外国人教師として指導を行う。

    近年の活動としては、赤坂ACKシアターと大阪フェスティバルホールにて、俳優堤真一出演の"良い子はみんなご褒美がもらえる(原題: Every Good Boy Deserves Favor )"にてアンドレ・プレヴィン氏によって作曲されたオーケストラに参加。また、 東京・東急シアターオーブで開催された渡辺謙出演の故レナード・バーンスタイン氏の没後30年コンサートにも参加。

非常勤講師

声 楽

  • 声 楽
    篠原 美幸 Miyuki SHINOHARA

    大阪教育大学大学院修了。日本演奏連盟推薦演奏会、畑中良輔・塚田佳男監修による日本歌曲演奏会シリーズ他、数多くの演奏会にソリストとして出演する。同時にリサイタルも各地で行い、高評を得る。放送ではNHKFM「名曲リサイタル」出演のほか、CD「日本歌曲第4集」において團伊玖磨作品収録。的確な技術、明快な解釈、豊かな音楽性に対する評価は高く、特に日本歌曲に対する表現力は絶賛されている。大阪教育大学、武庫川女子大学、京都女子大学非常勤講師、 同志社女子大学嘱託講師。関西二期会会員。第11回奏楽堂日本歌曲コンクール歌唱部門第1位、第5回松方ホール音楽賞大賞受賞、第11回アゼリア推薦新人演奏会グランプリ受賞。

  • 声 楽
    松原 友 Tomo MATSUBARA

    東京藝術大学卒業。同大学院修了。ロームミュージックファンデーション、野村財団奨学生としてミュンヘン音楽大学大学院、ウィーン国立音楽大学リート・オラトリオ科卒業。第14回松方ホール音楽賞、第81回、83回日本音楽コンクール第3位・岩谷賞(聴衆賞)、第71回文化庁芸術祭新人賞受賞。東京藝術大学、大阪教育大学、武蔵野音楽大学、同志社女子大学、相愛大学、大阪音楽大学、夕陽丘高校、相愛高校各非常勤講師。東京二期会会員。A L M・コジマ録音よりCD「シューベルト歌曲集」発売。

  • 合 唱
    太田 務 Tsutomu OTA

    アメリカ、ニュージャージー州のWestminster Choir Collegeにて合唱指揮の修士課程をWith Distinction(優秀成績)で修了。卒業時にPhi Kappa Lambda(全米名誉音楽家協会)の会員に選ばれる。University of Illinois at Urbana=Champaignにて合唱指揮と合唱史の博士課程を修了。在学中にサンディエゴで開催されたACDA(全米合唱指揮者協会)主催の指揮者コンクールのファイナリスト。神戸市混声合唱団副指揮者。垂水区音楽協会副会長。日本合唱指揮者協会会員。

  • 舞台表現法
    中村 敬一 Keiichi NAKAMURA

    武蔵野音楽大学同大学院で声楽を専攻。舞台監督集団「ザ・スタッフ」に所属して活躍。鈴木敬介、栗山昌良、三谷礼二、西澤敬一のアシスタントとして研鑚を積み、文化庁派遣在外研修員としてウィーン国立歌劇場にて研修。リメイク版「フィガロの結婚」で高い評価を得、二期会「三部作」、東京室内歌劇場「ヒロシマのオルフェ」、日生劇場「笠地蔵・北風と太陽」でジローオペラ新人賞を受賞。新国立劇場デビューの「沈黙」が高く評価。ザ・カレッジ・オペラハウス「ヒロシマのオルフェ」で大阪舞台芸術奨励賞受賞。オペラの台本も手がけ、松井和彦作曲「笠地蔵」「走れメロス」、新倉健作「ポラーノの広場」「窓(ウィンドウズ)」、前田佳世子作曲「どんぐりと山猫」などがある。国立音楽大学客員教授、洗足学園音楽大学客員教授大阪音楽大学客員教授。

ピアノ

  • 木下 千代 Chiyo KINOSHITA

    東京藝術大学卒業、同大学院修了。その後ワルシャワ音楽院、ザルツブルグモーツァルテウムなどのマスタークラスで研鑽をつむ。日仏コンクールフランス総領事賞。日演連推薦演奏会に出演。リサイタルをはじめ、オーケストラとの共演、室内楽などで幅広く活躍中。98年にはラヴェルピアノ曲全曲演奏会を開催。数々のコンクールの審査員をはじめ、日本ピアノ教育連盟関西支部、日本ショパン協会関西支部等の役員を務める。またコダーイ音楽教育、美術と音楽を融合させた総合芸術教育の研究も行っている。兵庫教育大学大学院名誉教授。

  • 崎谷 明弘 Akihiro SAKIYA

    1988年生まれ、神戸市出身。パリ国立高等音楽院・東京藝術大学大学院修士課程を共に首席修了し、同院博士後期課程にて博士号を取得。リヨン国際優勝、松方ホール音楽賞、日本音楽コンクール第3位、青山音楽賞新人賞等入賞を重ね、WFIMC加盟コンクールでは、ブゾーニ国際第3位、ハエン賞国際第1位、サンタンデール国際入賞。兵庫県芸術奨励賞・神戸市文化奨励賞にも顕彰される。2003年のデビュー以来60回を超えるソロリサイタルに加え、室内楽・協奏曲共演も多数。ベートーヴェン:ピアノソナタの全曲CD録音に取り組むほか、サロンオペラでの指揮や、清永あや・増田喜嘉との「神戸ピアノ三重奏団」結成など、その活動領域を広げている。2022年に神戸女学院大学音楽学部専任講師に就任。大阪教育大学・京都市立堀川音楽高校・ヤマハ神戸店・横浜店でも講師として後進の指導にあたる。 (公財)青山音楽財団音楽事業推進委員。

  • 佐野 まり子 Mariko SANO

    東京藝術大学卒業、イタリアのイモラ国際ピアノアカデミーピアノ科及び室内楽科修了。ユーリ・テミルカーノフやアントン・ナヌート等の著名な指揮者と共演他、イタリア各地でリサイタルや音楽祭に数多く出演。東京文化会館にてリサイタル。NHK・FM「名曲リサイタル」等に出演。京都・青山音楽記念館バロックザールにてベートーヴェン・プログラムによるリサイタルを開催、青山音楽賞を受賞。近年はベートーヴェンの最後のピアノソナタ3曲をテーマとしたリサイタルを開催する他、室内楽奏者としても幅広い演奏活動を行なっている。イタリアやスペインの国際音楽講習会の講師に招待されるなど後進の指導にも力を入れている。

  • 中村 太紀 Taiki NAKAMURA

    大阪府立夕陽丘高等学校音楽科、京都市立芸術大学を経てフォルクヴァング芸術大学大学院修士課程(ドイツ)修了。モーツァルト国際ピアノコンクール(イタリア)優勝等、国内外での受賞歴多数。これまでに日本センチュリー響、奈良フィル管、テレマン室内管等と共演する他、NY•カーネギーホールをはじめドイツ、イタリア、ウィーン各地にて演奏活動を行う。現在、大阪府立夕陽丘高校音楽科、相愛高校、相愛大学、大阪教育大学、武庫川女子大学にて後進の指導にあたっている。
    HP: https://taikinakamura.jimdofree.com

  • 深見 まどか Madoka FUKAMI

    東京藝術大学付属音楽高等学校、同大学を経て、パリ国立高等音楽院修士課程ピアノ科、古楽科、室内楽科を首席で修了。青山音楽賞新人賞、ロンティボー国際コン クール5位&最優秀ラヴェル演奏賞、ブゾーニ国際コンクール最優秀現代音楽演奏 賞など多数受賞。東京フィル、パリ室内管、ポルト国立管、王立ワロニー管との共 演や、ドビュッシーピアノ作品全曲リサイタル、番組出演(ラジオフランス、 NHK-Eテレ クラシック音楽館、NHK-FMリサイタルパッシオ)など、国内外で活 躍。2枚のCD(ドビュッシー12の練習曲&ラヴェル鏡、ヴィルトォーゾ)は「レ コード芸術」特選盤に選定された。現在はエコールノルマル音楽院、オーベルヴィ リエ地方音楽院、大阪教育大学にて後進育成にも力を注いでいる。

  • 三木 康子 Yasuko MIKI

    東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て同大学音楽学部器楽科ピアノ専攻卒業後、フランスに留学。文化庁派遣芸術家在外研修員。パリ・エコール・ノルマル音楽院ピアノ科Diplôme取得。パリ・スコラ・カントルム音楽院ピアノ科コンサーティスト課程Diplôme de Concert取得修了。ピアノ教本研究のため神戸大学大学院博士後期課程研究生満了。全日本学生音楽コンクール西日本第2位入賞、日演連推薦新人演奏会入賞、ソフィア国際音楽コンクール特別賞、ショパン・エチュード賞、ブレスト国際ピアノコンクールラヴェル部門第1位等。欧米、中国、日本各地でリサイタルやオーケストラとの協演多数。新曲演奏、ピアノ奏法やラヴェルの楽曲研究論文、藝術講座等幅広く活躍。安川加壽子、秦はるひ、小柳芳子、Germaine Mounier、Eugen Indjic、Henri Bardaに師事。

  • 内尾 恵美(副科ピアノ) Emi UCHIO

    大阪教育大学特設音楽課程ピアノ専攻卒業、同大学院修了。関西フィル、ウィーン・モーツァルトトリオと協演。ジョイントリサイタル開催の他、室内楽、伴奏にも積極的に取り組んでいる。また、高齢者施設等福祉施設での演奏など地元の音楽仲間とともに活動している。坂 弘子、深美 裕子、瓜原 一勲の諸氏に師事。現在、大阪教育大学、相愛大学各非常勤講師、同志社女子大学嘱託講師。音楽教室講師。ソルフェージュ、キーボードハーモニーも合わせての指導を展開。

弦楽器

  • チェロ
    大木 愛一 Aiichi OKI

    東京芸術大学音楽学部器楽科卒業。2006年より大阪教育大学で教授を務め、現在、同大学名誉教授。様々な演奏活動の他、「ハンガリーのソルフェージュ教材"古典カノン集"について」や「"体内のメトロノーム"~身体の振り子と機械の振り子~」などの著書に携わる。

  • コントラバス
    新 眞二 Shinji ATARASHI

    上智大学法学部、東京芸術大学音楽学部器楽学科卒業。同大学院修了と同時にロンドンに留学、研鑽を積む。2018年まで約30年にわたり、大阪フィルハーモニー交響楽団コントラバス・トップ奏者を務めた。1998年、宝塚ベガ・ホールを本拠に「宮川彬良&アンサンブル・ベガ」を結成し、これまでに全国で約250回の公演を行う。また、アンサンブル・ベガとして2003年~2010年まで、Eテレの音楽番組『クインテット』の演奏を担当。 現在、東京音楽大学指揮科特別アドバイザー、大阪教育大学、大阪音楽大学、各非常勤講師。鳥取県文化芸術アドバイザー。公益財団法人石巻市芸術文化振興財団アドバイザー。

  • ヴァイオリン
    安井 優子 Yuko YASUI

    横浜市出身。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校、同大学ヴァイオリン科を経て、同大学院修士課程修了。第6回宝塚ベガコンクール入選。ピアニスト揚原祥子氏と第6回日本室内楽コンクール第3位。NHK-FM「FMリサイタル」、日本各地での「J-Powerふれあいコンサート」などに出演。またデンマーク在住中に、コペンハーゲンにて東日本大震災のためのチャリティーコンサートを10年にわたり開催する。1999年~2005年東京都交響楽団に在団。その間2004年から1年間、ドイツのハンブルグに留学。2006~2021年8月までデンマークのコペンハーゲンフィル第二ヴァイオリン首席奏者。2021年9月より京都市交響楽団第二ヴァイオリン首席奏者に就任し、現在に至る。2023年4月より大阪教育大学芸術表現専攻音楽表現コース非常勤講師。

木管楽器

  • オーボエ
    中根 庸介 Yosuke NAKANE

    東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て東京藝術大学卒業。東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程修了。平成17年度文化庁在外研修員。トロッシンゲン音楽大学を経て、リューベック音楽大学卒業。ディプロム取得。東京藝術大学管弦楽研究部(芸大フィルハーモニア)講師、オーボエ奏者を経て、現在滋賀大学准教授。大阪教育大学教育協働学科、相愛大学大学院音楽研究科非常勤講師。日本オーボエ協会理事。一般社団法人近江シンフォニエッタ代表理事。

  • ファゴット
    中野 陽一朗 Yoichiro NAKANO

    京都市交響楽団首席ファゴット奏者。京都市立芸術大学音楽学部を卒業後、ローム・ミュージックファンデーションの奨学生として北西ドイツ音楽アカデミー・デトモルト音楽大学に入学。ミュンスター歌劇場管弦楽団、群馬交響楽団を経て2000年より京都市交響楽団団員。京都市立芸術大学、大阪音楽大学、大阪教育大学、徳島文理大学音楽学部各講師。名古屋音楽大学客員准教授。

  • クラリネット
    古賀 喜比古 Yoshihiko KOGA

    ベルギー王立リエージュ音楽院クラリネット科修了。日本演奏連盟主催のクラリネットリサイタルを大阪いずみホールで行う。オオサカ・シオン・ウインド・オーケストラコンサートマスター、ESA音楽学院専門学校、奈良県立高円高等学校音楽科、岡山県おかやま山陽高等学校 音楽コース、大阪音楽大学、徳島県文理大学、大阪教育大学各非常勤講師。ビュッフェ・クランポン契約講師。

金管楽器

  • ホルン
    垣本 昌芳 Masayoshi KAKIMOTO

    大阪教育大学卒業。関西フィルハーモニー管弦楽団を経て、現在、京都市交響楽団首席ホルン奏者を務める。 兵ブラスクインテットメンバー。 2022年2月、兵ブラスクインテットよりデビューアルバム「OLD ROOKIE」をリリース。

  • トロンボーン
    戸澤 淳 Atsushi TOZAWA

    群馬県前橋市出身。武蔵野音楽大学卒業。卒業演奏会、ヤマハ管楽器新人演奏
    会出演。 卒業後アメリカ合衆国シアトルにて山本浩一郎氏(シアトル交響楽団首席奏者)
    の元で研鑽を積む。小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトⅨ、Ⅹにオーケストラメンバーとして参加。
    イタリア・チェゼーナにて開催されたイタリアン・ブラス・ウィークにアフィニス文化財団の助成を受け招待参加。 兵庫芸術文化センター管弦楽団を経て現在京都市交響楽団トロンボーン奏者。
    これまでに市村信持、神谷 敏、井上順平、D,キューブルベック、山本浩一郎の各氏に師事。

  • テューバ
    武貞 茂夫 Shigeo TAKESADA

    1983年 大阪音楽大学卒業。 1985年 京都市交響楽団入団。
    1990年 ミュンヘンに1年間留学。2019年3月退団。
    在団中、ジャパンブラスコレクション、京響メンバーによる金管アンサンブル等、室内楽活動や尼崎吹奏楽団、京都府立大学オーケストラ等アマチュア団体定期演奏会等のソリストとしても参加。
    管打楽器コンクールテューバ部門の審査にも長年参加。
    指導者としては以下の大学にてプロオーケストラ、シオン、自衛隊音楽隊等、
    吹奏楽団の奏者を数多く育てる。森本 努、石崎一夫、唐川集三、Robert Tucci 各氏に師事。
    現在、大阪音楽大学、大阪教育大学、京都市立芸術大学、 同志社女子大学各非常勤講師。

打楽器

  • 堀内 吉昌 Yoshimasa HORIUCHI

    京都市立芸術大学卒業、同大学院修了。
    広島交響楽団を経て現在大阪フィルハーモニー交響楽団ティンパニ・打楽器奏者。
    倉敷音楽祭、アフィニス夏の音楽祭、宮崎国際音楽祭等に出演。
    打楽器アンサンブル「A-UN」メンバー。
    大阪教育大学 非常勤講師。関西打楽器協会理事。

その他